投稿のリビジョンは下書き保存ボタンで増えるが自動保存でドンドン増えるわけではない
投稿の下書きを保存するとリビジョン(古いバージョン)がドンドン増えてしまうことが気になる方もいるかと思います。ここでは、投稿の新規追加から下書き保存、自動保存、ゴミ箱への移動などの作業によって、どのようにリビジョンが増えていくのか見ていきたいと思います。
この記事の内容
最初の自動保存で元のデータが作成される
まずは、テスト用に投稿を入力します。デフォルトの設定では、入力中にしばらくすると、その投稿は自動保存されます。
WordPressデータベースの投稿データを見てみましょう。自動保存された時点で、新規追加される投稿の下書きとしてWordPressデータベースに追加されます。post_statusはdraft(下書き)です。
「下書きとして保存」ボタンでリビジョンが追加される
この投稿を編集して「下書きとして保存」ボタンをクリックすると、投稿の下書きが保存されます。
元の投稿(ID=2065)は下書き(draft)のまま保存されますが、変更前の自動保存されたバージョンがリビジョン(古いバージョン)として追加されます(ID=2066)。
さらに投稿を編集して「下書きとして保存」ボタンをクリックすると、ダッシュボードでは下書きが保存されるだけで何も変わりません。もちろん、URLも自動保存されたときと変わりません(2065.html)。
WordPressデータベースには、今回の下書きによってリビジョンが追加されます(ID=2067)。こうして、下書き保存するたびにWordPressデータベースにデータレコードが増えていきます。
公開前の投稿の自動保存ではリビジョンは追加されない
まだ公開していない投稿の編集中に「下書き保存」ボタンをクリックせずに自動保存に任せてみます。
この場合、最初に作成された元の投稿(ID=2065)が更新されます。つまり、自動保存のたびにリビジョンがドンドン増えるわけではありません。投稿の入力中、60秒ごとにリビジョンが1件ずつ増えていくわけではないので、ゆっくり作業して大丈夫です。
また、必ずしも60秒間隔で保存されるわけではなく、編集(内容を変更)しなければ自動保存されません。
投稿を少し編集して、もう一度自動保存させてみます。
やはり、元の投稿(ID=2065)が更新されています。自動保存によってリビジョンは増えていません。
公開時点でリビジョンが追加される
このような流れで投稿を編集し、最終的に「公開」ボタンをクリックして投稿を公開します。
この時点で、公開時点の内容としてリビジョンが追加されます。また、元の投稿(ID=2065)のpost_statusはpublish(公開)に変更されます。こちらが公開されたことを示しています。また、これまでに作成されたリビジョンも残っています。
公開後の投稿には1つだけリビジョンが作成される
公開後の投稿の自動保存は、少し動作が違います。というのは、公開後の投稿の編集(下書き)中、自動保存によって元のデータが更新されてしまうと「下書き中なのに!」となるからです。
というわけで、公開後の投稿が自動保存されるときは1つだけリビジョンが作成されます。
公開後の投稿の修正中に自動保存されるときは、このリビジョンが上書きされていきます。つまり、自動保存でリビジョンがドンドン増えるわけではありません。
ゴミ箱への移動・ゴミ箱からの復元などでリビジョンが追加される
投稿をゴミ箱に移動してみます。
ゴミ箱に移動した投稿は、投稿一覧やユーザー画面からは見えなくなりますが、WordPressデータベースにはデータが残っています。しかも、ゴミ箱に移動したタイミングでリビジョンが増えます。また、ゴミ箱から復元したタイミングでもリビジョンが増えます。
つまり、「この投稿、削除しよう … やっぱり戻そう」を繰り返しているとリビジョンが増えていきます。
他にも、編集画面やクイック編集で「更新」ボタンや「変更をプレビュー」をクリックしたときにもリビジョンが追加されます。
クイック編集で何も変更しなかったときは「キャンセル」ボタンをクリックすれば、リビジョンは増えません。
ゴミ箱の投稿を完全に削除すると、リビジョンを含めてその投稿はデータベースから削除されます。データベースはスッキリしますが、データが削除されてしまうので復元はできません。注意しましょう。