PHPの独学にチャレンジするWordPressユーザーに贈る言葉「入門書は読むな!」
WordPressに慣れてきた方に。「そろそろPHPをマスターしたい」と思っていませんか?
確かに「PHPを使ってWordPressのテーマやプラグインをカスタマイズしたい」という要望は多いです。
そんなわけで多くの方がPHPの独学にチャレンジしていますが、入門書を読んで挫折した方も多いのが現実です。
そんな方々に贈る言葉は「入門書は読むな!」です。
といっても「価値がないから読むな!」という意味ではありません。
「入門書は読むな!」には次の2つの意味があります。
- 真っ先に入門書を読むな! --- まずは、入門書以外のツールを活用しましょう
- 入門書を全部読むな! --- WordPressユーザーは前半だけ読めば十分です
この記事の内容
真っ先に入門書を読むな!
PHPの入門書を買い込んでしまった方、「入門書を読むな!」と言われてもガッカリする必要はありません。いつか役立ちます。
ただ、難しそうな本と格闘する前におすすめしたいのがオンライン学習サイトです。
オンライン学習サイトはブラウザで利用でき、面倒な環境構築も必要なく、すぐにコードを打ち込んで結果を見ながら学習を進めることができる便利なサービスです。
本を書いてきた人間として言うのは心苦しいのですが、入門書を読むより独学のスタートダッシュに勢いが付きます。
たとえば、プログラミング言語を独学できる「Progate(プロゲート)」のようなサイトを使ってみてください。
「入門書を読んでもピンとこない」とか「PHPの設定がうまくいかない」で時間がかかって挫折しそうなあなたの助けになるはずです。
ProgateではPHPだけでなくWordPressの本格的な作業で必要になる次のような言語を独学できます。
- HTML & CSS
- JavaScript
- jQuery
- PHP
- SQL
まずは、Progateでプログラミングの感覚と基礎を身につけてから入門書で深い知識を習得する。そんな流れになります。ぜひ、お試しください。
入門書を全部読むな!
PHPの入門書を読む場合、プログラミング経験が少ないWordPressユーザーが無理に完読しようとすると挫折します。
もちろん、一気に読めてしまったという方は問題ありませんが、「WordPressテーマやプラグインをカスタマイズできれば良い」というレベルであれば、前半だけしっかり理解できれば十分です。
一般的なPHPの入門書は次のような構成になっています。
- 基本構文(基礎)
- フォーム
- データベース
- アプリケーション開発
- 環境構築(参考資料)
PHPのプロ(プログラマーやシステムエンジニア)になるなら全項目をマスターする必要がありますが、WordPressユーザーがPHPを学ぶ場合、基本構文だけマスターできれば十分です。
具体的には多くの本で変数、定数、配列、ユーザー定義関数、条件分岐、反復処理など10項目前後が基本構文としてまとめられているはずです。
ざっくりと50ページ~100ページくらいです。400ページの高いハードルを考えるとモチベーションが下がるかもしれませんが、100ページ前後なら頑張れそうじゃないですか?
たかが100ページですが、これらの使い方をしっかりマスターできれば初歩的なWordPressのPHPカスタマイズは問題なくできるようになるはずです。(要件レベルによりますが)
フォーム、データベース、アプリケーション開発についてはショッピングカートや予約システムを作成したり、オブジェクト指向によるアプリケーション設計を学ぶなど、PHPでアプリケーションを開発するのに必要な技術の解説になります。
これらの技術は将来余裕があればチャレンジしていただくとして、今すぐ無理に読破する必要はありません。
代わりに、少し難しいPHPにチャレンジする余裕があれば「WordPressのPHP」という項目を意識してください。これはテンプレート階層・WordPress関数・フックなどのWordPress固有の仕組みで、一般的なPHPの入門書では触れられていない分野です。
PHPの入門書を読んでもWordPressのカスタマイズがうまくいかない理由はこれです。一歩進んだ作業をするにはWordPress固有のPHPの考え方を学ぶ必要があります。
つまり、一般的なPHP入門は
- 基本構文
- フォーム
- データベース
- アプリケーション開発
ですが、WordPressユーザーのPHP入門は次のようになります。
- 基本構文 --- 変数、配列、条件分岐、反復処理、ユーザー定義関数など
- WordPressのPHP --- WordPress関数、テンプレート階層、フックなど
一般的なPHPの入門書で扱っている難しい項目はパスして、基本構文とWordPressのPHPに力を注ぎましょう。
そう考えると入門書選びも視点が変わってきます。
一般的なPHP入門書の売れ筋は
「独習PHP 第3版」や
「よくわかるPHPの教科書 【PHP7対応版】」ですが、
PHPの基本構文からWordPressのPHPまで一冊で学びたければ
「WordPressユーザーのためのPHP入門[第3版]」のような本がおすすめです。
とはいえ慣れていない方が真っ先に読むという挫折するかもしれないので「真っ先に入門書を読むな!」という言葉を思い出して、まずは「Progate」のようなオンライン学習サイトを活用しましょう。
挫折しそうになったら「真っ先に入門書を読むな!」「入門書を全部読むな!」を思い出してください。
一人でも多くの方がPHPをマスターできますように!
どうしても独学につまづいてしまう場合は
TechAcademy [テックアカデミー] の はじめてのプログラミングコースなどもご活用ください。短期間で結果を出すカリキュラムが人気のオンライン学習サービスです。