WordPressで子テーマを作れないときfunctions.phpの代わりになるFree Customize
「WordPressのカスタマイズには子テーマを使う」とわかっていても諸事情で子テーマを作れないことがあります。納期直前で時間がないときに子テーマ作成に失敗!それなのにPHPの記述が必要だったりすると困りますよね。
そんな「子テーマを作れない!」ときに子テーマのfunctions.phpの代わりとして使えるFree Customizeプラグインを紹介します。
子テーマを作れないと困る場面とは
教科書的にいえば作った方が良い子テーマですが、必ずしも必須ではありません。では、どのような場面で「子テーマがないと困る」になるのでしょうか。
主に子テーマが必要になる場面は次のとおりです。
- デザイン(CSS)をカスタマイズしたいとき
- 機能(PHP)をカスタマイズしたいとき
このうち、CSSを使ったデザインのカスタマイズについては「外観」-「カスタマイズ」-「追加CSS」メニューで代用できるので、デザインをカスタマイズしたいだけなら必ずしも子テーマは必要ありません。
それに対してPHPを使ってサイトに機能を追加したい場合、「追加PHP」のようなメニューはないので、一般的には子テーマのfunctions.phpが必要になるということです。
子テーマを作成できないと焦ってしまい、仕方なく親テーマのfunctions.phpに追記してしまうかもしれませんが、ご存じのようにアップデート時に上書きされる恐れがあるのであまり得策とはいえません。
functions.phpの代わりに使えるFree Customize
そんな「子テーマを作成できない、でもfunctions.phpが必要」な場面で役立つのがFree Customizeプラグインです。
役立つといってもオリジナル機能はありません。プラグインのファイル(free-customize.php)を開いても中身は空っぽです。コードを追加するだけのためのカスタマイズ用プラグインです。
中身が空っぽという意味では子テーマのfunctions.phpと同じです。
プラグインをカスタマイズするときの子プラグインの代わりにもなるでしょう。
子テーマを作れない状況で「このコードを子テーマのfunctions.phpにコピーペーストしてください」と指示されて途方に暮れている方は、そのコードをこのFree Customize(free-customize.php)にコピーペーストしてみると良いでしょう。
多くのPHPコードは子テーマのfunctions.phpにコピーペーストしたときと同じように動作するでしょう。もちろん、改修しないと動かないコードもあるとは思いますが。
コピーペーストはダッシュボードからではなくFTPソフトまたはレンタルサーバーのFTPツールを使うのが理想です。
私も実際に「今から子テーマを作るのは危険」だと判断したお客様のサイトに設置してPHPのコードを記述しています。
本来は子テーマを作った方が良いので王道の解決策ではありませんが、サイト制作に携わるときはこうした「やっつけ技」をいくつか覚えておくとピンチを救ってくれます。