BingのSEO対策、無視して大丈夫?
SEO対策といえばGoogle向け。シェアが1割に満たないと言われるBingは気にする必要なし。私も長い間そう思ってきましたが、どうやらBingのSEO対策もした方が良さそうな時代になったのかもしれません。
この記事の内容
BingのSEO対策を無視できない理由
Bingのシェアは圧倒的に低いけど…
StatCounterの調査によると現状(2018年6月現在)で、検索エンジンのシェアはGoogleが90%超と圧倒的。Bingは3%です。
【参考】Search Engine Market Share | StatCounter
これだけ見るとGoogleだけに最適化すればSEO対策は大丈夫な数字ですよね。
Windows 10の「Edge」ではBingがデフォルトなので…
低シェアのBingを無視できない理由はWindows 10です。Windows 10 に組み込まれたブラウザ「Microsoft Edge」ではデフォルトの検索エンジンがBingに設定されています。
もちろん、Google検索に使い慣れている方はBingからGoogleに変更するのでしょうが、逆に言えば慣れていない方は手間をかけて変更する必要もないので、そのままBingで検索している方も少なくありません。
パソコンを買ったばかりの初心者や高齢のWindowsユーザーはBingからGoogleに変更するのも面倒ですし、変更することに大きなメリットを感じていない方もいるので、日常的にBingで検索している方もいます。
実際、年齢が上がるにつれてBingのシェアが高くなるというデータもあります。
Yahoo!・Google・bingの検索シェア〜2017年上半期
つまり、PC操作に慣れていない方や高齢者向けのサービスを展開する方にとっては、Bing向けのSEO対策も無視できません。むしろ、多くのウェブマスターがBing向けのSEO対策を行っていないなら、チャンスとも言えます。
BingのSEO対策とは
BingのSEO対策は今がチャンスとはいえ、Bingだけに効く特殊なテクニックがあるわけではなく、いくつかのタグを意識してユーザーに役立つコンテンツを作るのが最高のSEO対策になるのは違いありません。
Bingウェブマスターツールに登録
強いて違いを言えば、Bingウェブマスターツールに登録することでしょうか。こちらからサイトマップを送信して迅速にクロールしてもらったり、各種統計情報も参照できます。
「SEOレポート」では、現状のサイトの具体的な問題を教えてくれます。
Bingウェブマスターツールに登録したらBingでの検索順位が上がったという話もあります。都市伝説の一種かもしれませんが、登録して損はないでしょう。
BingのSEOガイドライン
BingのSEOについて書かれたガイドラインも役立ちます。以下のページです。
【参考】Webmaster Guidelines - Bing Webmaster Tools
英語ですが次のようなガイドラインが示されているので参考にしてください。
- 広告やアフィリエイトばかりのサイトは検索順位が上がらない
- 被リンクを購入して急激に増やすと検索結果から消えることも
- SNSはランキングに影響する
「On-Page」セクションにページの作り方も説明されています。基本的には一般的なSEO対策と同じですが、「画像のaltを設定する」のような細かい点も書かれているので参考にしてください。Bingでは画像のalt属性が設定されていないとマイナスになるのでは?と推測できます。
その他、「On-Page」セクション(ページの書き方)には次のような点が指摘されています。
- ページタイトルは65文字くらいで
- 冒頭に160文字くらいで内容の説明(リード)を書く
- h1、h2…を使ってページ内の構造を示す
- h1はページ内に1つだけにする
- 画像にALT属性を設定する
- 本文にキーワードを使う(バリエーションも含む)
- リンク文字にキーワードを使う(内部対策として)
- キーワードを発掘してユーザーが求めているコンテンツを提供する
- コンテンツをFlashやJavaScript内に収めないこと
また、ペナルティを受ける行為も紹介されています。
- クローキング(ユーザーとBingで違うページを見せること)
- リンク購入などで人為的に被リンクを増やす行為
- 重複コンテンツ
- キーワードの詰め込み
Bing特有というわけではありませんが注意が必要です。
結局はBingのSEO対策といってもGoogle向けの対策と変わりないのかもしれませんが、検索順位チェックなどの面でBingも無視できない時代になりつつあります。ライバルが少ないうちに、Bingの検索順位アップも意識していきましょう。