数字のみ8桁のパスワードは一瞬で解読されるほど危険
WordPressサイトのハッキング被害が増えていますが多くの原因は「パスワードが簡単すぎる」です。
難しいパスワードの目安として「8桁」という桁数だけが一人歩きしているようですが、同じ8桁でも「数字だけの8桁」はかなり危険です。
また、覚えやすいからといって「英単語+数字2桁」(例:apple12)のようなパスワードを付けてしまうかもしれませんが、相当に危険です。
それは、鍵をかけていないくらい危険です。まあ、中には「鍵をかけなくても、それほど危険ではない」と反論される方もいるかもしれませんが、とにかく危ない!ということです。
といってもイメージできないかもしれないので、パスワードが破られる時間を簡易的にチェックしてみましょう。以下のサイトです。
【参考】How Secure Is My Password?
試しに数字8桁を入力してみると、「INSTANTLY」(一瞬で破られる)と表示されます。
アルファベットの大文字と小文字に記号を混ぜると9時間に伸びます。
完全ではありませんが、これなら少しは安心できるかもしれません。
同じ8桁でも、一瞬で破られる数字8桁のパスワードは絶対に危険です。せめて、アルファベットの大文字・小文字・記号を混ぜた方が良いことがイメージできるでしょう。
アルファベットの大文字と小文字に記号を混ぜた10桁にしてみると、6年かかるらしいです。
8桁から少し桁数を増やしただけですが、強度は全く違います。
さまざまなパターンのパスワードの組み合わせ総数や、解読にどれくらい時間がかかるのか、以下のページも参考にしてください。少し古いので時間については参考値ですが。
さて、この記事を読んで早速いろいろなパスワードを変えてしまおうと思った方に。WordPressを使っていると主に4種類のパスワードを扱うことになります。
- レンタルサーバーの管理画面のパスワード
- レンタルサーバーのFTPのパスワード
- WordPressのユーザーのパスワード
- データベースのパスワード
このうち、データベースのパスワード(正確にはデータベースユーザーのパスワード)だけは、気軽に変更しないようにしてください。このパスワードはWordPressの設定ファイル(wp-config.php)に記述されたパスワードと連動しています。
ですから、データベースのパスワードを変更した場合は、wp-config.phpの設定も変更する必要があります。しかも、同じデータベース(ユーザー)を使っている全てのサイトに影響します。
変更を忘れると、データベースパスワードを変更した瞬間に「データベース接続確立エラー」になってサイトの画面が真っ白になります。ご注意ください。
詳しくは、以下のページも参考にしてください。