WordPressのSEO対策「54のヒント」

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WordPressのSEO対策といっても幅が広すぎて、どこから手を付ければ良いのかピンとこないかもしれません。そこで、SEOに役立つプラグインや、都市伝説も含めて「SEOに効果がある」とされる作業や考え方などをコンパクトに紹介します。参考にしてください。

本文に入る前に言い訳を書いておきます。便宜上、断定的に書いているような部分もありますが、公式にSEOの効果が保証されたものではありませんので、あまり前のめりにならないように注意してください。

この記事の内容

WordPressのSEO対策に役立つプラグイン

SEO対策といっても、インストールすれば検索順位が上がる魔法のプラグインはありませんがsitemap.xmlやmeta descriptionを自動生成したり、重要なリンクを生成しれくれて「SEOに役立つ」定番のプラグインはいくつかあります。

Google XML Sitemaps

検索エンジン用のサイトマップ「sitemap.xml」を作成、自動更新します。sitemap.xmlとは、巡回してくる検索エンジンのロボットに見せるためのファイルでSEO対策には必須です。サイト内のURLをまとめたファイルで、検索エンジンがサイト内のページをスムーズに巡回するのを助けます。

Google XML Sitemaps

All in One SEO Pack

一般的なSEO対策を行うための機能が組み込まれたプラグインです。特定のページに「NOINDEX」を指定して細かくSEO対策することもできます。必須ではありませんが、検索結果でサイトの説明文になるmeta descriptionを自動生成しないテーマを使っている場合はインストールしておいた方が良いでしょう。

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関連記事を表示します。記事下にサイト内の他ページへのリンクを表示してくれるのでSEOの内部対策として機能します。関連記事は必須パーツですが、テーマが関連記事の自動生成に対応している場合はプラグインをインストールする必要はありません。

VK Post Author Display

この記事を書いた著者プロフィールと最近書いた記事のリンクを表示します。SEOに重要な記事下からのリンクで内部対策を実施できます。

著者プロフィールと最近書いた記事
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Breadcrumb NavXT

パンくずリストを表示するプラグインです。パンくずリストはトップページから現在表示中のページへの階層的リンクを表示するパーツです。重要なページにリンクを集中できることや、サイト内の階層構造を検索エンジンに伝えることでSEO対策として機能します。

WP Fastest Cache

ページをキャッシュするプラグインです。キャッシュ系のプラグインはページの表示速度を劇的に改善できるのでSEO対策に役立ちます。ただし、「デザインの変更が反映されない」などイライラの原因になるのでサイトの制作中は使わない方が良いです。サイトの公開後、どうしても表示速度を改善したいときに使うプラグインです。

Jetpack

GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleで十分な方には不要ですが、管理画面で気軽にアクセス状況を参照できるので便利です。サイト訪問時の検索キーワードや人気ページ、クリックした広告などの状況をチェックできます。

EWWW Image Optimizer

ページの表示速度が遅いとSEO的にマイナスです。表示が遅い原因はサイズの大きい画像かもしれません。このプラグインではページで使う画像の質を落とさずにサイズを小さくしてくれます。

Autoptimize

サイトで読み込むCSSやJavaScriptを結合して1つにまとめたり、HTMLをコンパクトに整形してくれます。読み込むファイルが多いことによるパフォーマンス低下を改善するのに役立ちます。ただし、このプラグインに限りませんがHTMLやCSS、JavaScriptを結合したり自動で整形するプラグインは、使用中のテーマやプラグインによっては動作がおかしくなる場合もあるので、導入後に問題が起きていないか様子を見ることが重要です。

Broken Link Checker

サイトのリンク切れをチェックするプラグインです。リアルタイムでリンク切れをチェックできますが、サイトの動作が重くなる場合があるので一段落したら停止した方が良いかもしれません。

Redirection

サイト内でページのURLを変更したときに旧ページへのアクセスが無駄にならないように、新旧の対応を設定するプラグインです。旧ページへのアクセスを新ページにリダイレクト(強制移動)することができます。

WordPressのSEO対策の効果測定に役立つサービス

サイトの公開後に活用したいサービスです。GoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleが有名ですが、他にも検索順位をチェックしたり、SEOの実施状況をポイント化してチェックできるサービスもあります。

Googleアナリティクス

Googleによるアクセス解析サービスです。PV、直帰率、サイト滞在時間など日々のアクセス状況の分析からリアルタイムのアクセス、ユーザー属性の分析などを行うことができます。

Google Search Console(旧ウェブマスターツール)

Googleによるサイト検索のパフォーマンスを管理できるサービスです。サイトマップの送信、クロール状況の監視、各種エラーレポートや改善の提案などを見ることができます。また、重大な問題があった場合、Googleからメッセージが送られてくることがあるので必須です。

Google PageSpeed Insights

表示の遅いページは検索順位に影響します。ページの速度をチェックしましょう。高速化するための改善案が提示されるので改善の参考にできます。

PageSpeed Insightsによるページスピードのチェック
PageSpeed Insightsによるページスピードのチェック

GTmetrix

ページの表示速度をチェックして、表示が遅い場合は原因をチェックできます。

Googleモバイルフレンドリーテスト

ページがスマホなどのモバイル表示に最適化されているかチェックします。スマホ対応ではないページは検索順位に影響するので確認しましょう。

「モバイル フレンドリーではありません」と表示されてしまったら…
「モバイル フレンドリーではありません」と表示されてしまったら…

SEOチェキ!

SEO関連の各指標をチェックできます。

Alexa(サイトランキング)

Webサイトのアクセス調査ツール「Alexa」の統計情報を元にサイトのランキング(世界・日本)を概算で表示してくれます。こんな感じです。

Alexaによるサイトランキング(概算)の推移

「http://www.alexa.com/siteinfo/ドメイン名」(例:http://www.alexa.com/siteinfo/example.com)にアクセスしてチェックできます。

キーワード出現率チェック

ページに含まれるキーワードの割合をチェックできます。特定のキーワードがどれくらい含まれていれば有利なのか、不利なのか、これは都市伝説の域を超えません。検索順位が急低下したページをチェックしてみて特定のキーワードが明らかに多すぎた場合は改善の参考になるでしょう。

namaz.jp(Google順位変動チェック)

Google順位変動の平均幅を時系列で見ることができます。自分のサイトで大幅な順位変動があったとき、自サイトだけの問題なのか、世の中全体で影響が出ているのか(Googleアップデートが実施された場合など)、をチェックできます。

検索順位チェックツールGRC

自分のサイトが特定のキーワードで何位にランクされているか複数キーワードについてチェックできます。履歴も保持できるので、順位が上昇傾向なのか、下降気味なのかわかります。傾向を把握することで今後の対策に役立つのでSEO対策には必須です。

検索順位の変動をチェックできるツール「GRC」
検索順位の変動をチェックできるツール「GRC」

WordPressのSEO対策でマイナスになるパターン

「ペナルティ」というのは過剰なSEOなどが原因に強制的に検索順位を下げられることの俗称です。どのような行為によってどれくらい順位を下げられるのかは都市伝説も含めた推測がほとんどですが、なぜか順位が上がらなかったり、急に検索順位が下がったときは参考にしてください。

文字数が少ないページ

検索エンジンは基本的に文字情報でページを評価しています。文字数が極端に少ないとSEO的にマイナスになる場合があります。ギャラリーなどは仕方ありませんが文章がほとんどなく画像ばかりのページでalt属性にも同じようなキーワードが膨大に入っているとダブルでマイナスになります。注意しましょう。

内容の薄いアフィリエイトページ

アフィリエイトサイトが悪いわけではありませんが商品画像や説明文をシステムで取得して自動表示しているだけのアフィリエイトページは印象が悪いです。プログラムを使って膨大な商品ページを自動生成するのは効率的ですが、Googleは自動生成したコンテンツが嫌いです。

ファーストビューが広告で埋まっている

ページを開いたときに表示される画面上部(ファーストビュー)が広告画像で埋まっていると「アフィリエイトに熱心なサイト」としてペナルティをとられる場合があります。検索エンジンが上位表示したいのはユーザーに役立つページです。「ユーザーが広告を見たいのか?」と突っ込まれるようなレイアウトになっているページは嫌われます。

1ページに同じアフィリエイトリンクを何度も入れる

表示中のページに同じアフィリエイトリンクを何度も貼ってしまうことがあります。記事の流れで何度も商品名が出てくる場合にありがちですが、注意しましょう。

同じアフィリエイトリンク、同じページに詰め込んでいませんか?
同じアフィリエイトリンクを同じページに詰め込んでいませんか?

検索キーワードを詰め込みすぎ

タイトルや本文中に過剰に検索キーワードを詰め込むと「SEOを頑張っているサイト」としてペナルティをとられる場合があります。短い段落の中に特定のキーワードが多くなる場合に注意しましょう。

特定のキーワードが何%を超えるとアウトなのか基準はありませんが、気になる方は以下のサイトでチェックしてみてください。「5%」という噂もありますが、あくまで都市伝説的な目安です。キーワードが1%未満でも上位表示されているページはあります。

キーワード出現率チェック

キーワードが過剰かどうか文脈で判断するヒントに「共起語」があります。1つのキーワードが登場する場合、関連キーワードも使われるはずだということです。たとえば、「ラーメン」というキーワードが100回登場する文章で「スープ」「行列」「レシピ」「人気」「店」「メニュー」といった関連キーワードが一切出てこないのは不自然です。単純に「ラーメン」というキーワードを埋め込んだだけの「過剰なSEO」だと判断されてしまうでしょう。

タイトルの頻繁な変更

ページのタイトルを変更するとSEOに効果があるというのが定説ですが、1ヶ月に5回など、短い期間に何度も変更するとSEOを頑張っていると思われて検索順位が急降下する場合があります。注意しましょう。

名詞を列挙したタイトル

いろいろなキーワードでヒットしてほしいからといって、「東京・埼玉・千葉・神奈川・群馬・栃木のおすすめ喫茶」のように地名や名詞を一生懸命に列挙したようなタイトルを付けるのは印象が悪いです。うまく文章のように整形しましょう。たとえば、「東京近郊・関東地方のおすすめ喫茶」などです。

タイトルやメタタグが同じ

すべてのページでタイトルやmeta descriptionが同じになっている場合、悪い結果になる可能性があります。Google Search Consoleで「重複するメタデータ(descriptions)」や「タイトルタグの重複」が膨大な件数になっていないかチェックしましょう。

タイトルやメタタグの重複をチェック(Google Search Console)
タイトルやメタタグの重複をチェック(Google Search Console)

太字(strongタグ)の使いすぎ

文字を強調するため「B」ボタンを使いすぎると悪影響が出る場合があります。「B」ボタンが生成するstrongタグは強調の意味があり、1ページの中に強調が多すぎると不自然だと判断されるためです。

グローバルメニューの画像置換

文字で構成されたグローバルメニューを画像に置き換えるため、文字を画面の外に飛ばすことがあります。CSSを使って文字を画面の外に飛ばす行為は「ランキングを操作するための偽装工作」だと判断される場合があります。グローバルメニューで行うことがアウトなのかセーフなのか議論が分かれるところではありますが、1つの着眼点として参考にしてください。

グローバルメニューの画像置換
グローバルメニューの画像置換

発リンクが多すぎる

このページがリンクを受ける「被リンク」が多いと評価アップが期待できますが、外部サイトへのリンクが多すぎると悪影響が出る場合があります。どれくらいでアウトなのか定かではありませんし、ページの規模によっても違うと思いますが、順位が急激に下がったときは1つの原因として疑ってみてください。

自作自演の外部リンク

外部リンク(被リンク)が多いサイトが高評価を得られるといってもリンク元のIPアドレスが同じだったりアンカーテキストが同じ外部リンクが膨大にあると被リンクの自作自演に熱心だと判断されます。

質の低いサイトからの被リンク

質の低いサイトからリンクを受けると悪影響が出る場合があります。その場合、以下のページを参考に被リンクを否認する方法があります。

バックリンクを否認する

ドメイン変更

昔ほどではありませんが古いドメインには力があるというのが定説です。手放さない方がよいでしょう。逆にドメインを変更した場合、仮に301リダイレクトできれいにユーザーを転送したとしてもすべての評価が引き継がれない可能性があります。ビジネスで成功していたドメインの変更は慎重に検討する必要があります。

内容がほぼ同じページの量産

内容が全く同じページは「コピーしたページ」として厳しい結果になりますが、一部だけが異なる「ほぼ同じ内容のページ」も同じような扱いを受けます。一部だけを変えて手軽にページを量産していると見なされるからです。

注意が必要なのはタグページ(タグのアーカイブ)です。コンテンツが充実していないサイトでタグだけ充実させると、タグだけが違って内容が同じページが膨大に存在する状態になります。注意しましょう。逃げる方法としては、「タグの説明」を活用してタグごとに違う文章を入力することです。

スマホ対応ではないページ

モバイルフレンドリーではないページは悪い結果になる場合があります。PCと同じレイアウトで縮小表示しただけの対策はスマホ対応とは言いません。ご注意を。

表示速度が遅すぎるページ

表示速度が速くてもプラスになるわけではありませんが、遅すぎるとマイナスになります。原因はさまざまで、サーバーが遅い、大きい画像が多い、プラグインの読み込みが遅い、CSSファイルやJavaScriptが多すぎる、外部サイトへの接続が多すぎるなどです。仕方ない面もありますが、リンク切れサイトからの応答待ちに時間がかかっているなど、明らかに改善できる部分もあります。

WordPressのSEO対策として役立つ施策

「こんなサイトを作れば上位表示できる」はテクニックというより心構えの面が多く、実施したとしてもすぐに改善されるとは限りません。数ヶ月単位で考えて気長にSEO対策していきましょう。

専門的なサイトを作る

サイトコンテンツに専門性と一貫性を持たせることが重要で、「このサイトは何のサイト?」という質問にひとことで答えられるサイトが理想です。趣味でホームページを作るのであれば自由なジャンルで記事を書けば良いのですが、ビジネスに使うサイトでSEO対策するのであれば「専門性」は重要です。

たとえば、税理士のサイトを作る場合、税金・会計・確定申告などの専門的なコンテンツでまとめるのが理想です。税金、ペット、グルメ、小説のレビューを同じ分量で混ぜたとしたら専門的なサイトだと判断されないかもしれません。

専門的なサイトに権威のある著者が書いた信頼できる記事をまとめることで「質の高いサイト」だと認識されます。専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)はGoogleが提唱する高品質サイトの条件「E-A-T」として意識したいキーワードです。

Google Rewrites Quality Rating Guide – What SEOs Need to Know

全く異なるジャンルの記事を書くのであれば、別のサイトで書くことを検討しましょう。

「お約束のページ」を作る

サイトの信頼性という意味で「お約束のページ」は含めた方がよいでしょう。たとえば、会社概要、プライバシーポリシー、利用規約、個人情報の取り扱い、問い合わせフォームなどです。また、著者プロフィールやお客様の声などもサイトの信頼性アップに役立ちます。

重要な要素に検索キーワードを入れる

タイトル、本文、見出し、箇条書き、画像のalt属性など、SEO的に重要な要素に検索キーワードを入れると効果的です。特にタイトル(ページタイトル・サイト名)が重要です。ページのタイトルを練り直すだけで検索順位の改善が期待できるというのが定説です。都市伝説かもしれませんが、キーワードの位置はできるだけ先頭に、入力順に合わせて入れた方が良い(例:「講座 Excel」より「Excel 講座」)という説があります。

言うまでもありませんが、サイトはタイトルだけで評価されるわけではなく、評価項目は200以上(公式発表ではなく推測)といわれています。以下のページも参考にしてください。

検索アルゴリズム完全リスト200:Google検索順位要因

Googleアルゴリズム200項目全てを特別公開

検索キーワードは発掘する

重要な要素に検索キーワードを入れる場合、よく検索されているキーワードを発掘する作業から始めることで、ユーザーが求める内容にマッチする記事を書くことができます。

Google検索・Google AdWordsなどを使って検索の多いキーワードの組み合わせを探しましょう。たとえば、「ダイエット」に関する記事やページを作りたい場合、検索キーワードに「ダイエット」と入力してスペースを入れると、よく使われる検索キーワードの候補が表示されます。

Googleサジェストによる人気キーワードの発掘
Googleサジェストによる人気キーワードの発掘

このキーワード候補を参考に上位表示を狙う検索キーワードの当たりを付け、2~3個のキーワードを組み合わせてページのタイトルなどを組み立てましょう。

たとえば、「ダイエット」「スープ」「レシピ」で何らかの記事が書けそうだと当たりを付けて「ダイエット成功を目指す人におすすめのスープレシピ」のようなタイトルにまとめれば良いでしょう。実際に答えを探しているユーザーに向けて記事を書くことができます。

本文にサイト内ページへのリンクを入れる

関連記事などが定番ですが、このページからの発リンクによってリンク先のページの評価を高めることができます。特に、このページの評価が高い場合はリンク先への貢献度がアップします。また、サイドバーなどサイト全体で共通のリンクではなく本文内からのリンクの方が「このページからのリンク」として効果的です。

URLやファイル名にキーワードを入れる

私は投稿のURLを連番にしているので書きたくないのですが、URLや画像ファイル名にキーワードを入れた方がSEO的に良いらしいです。たとえば、「http://example.com/1234.html」ではなく「http://example.com/excel-seminar」などです。ドメインにもキーワードが入っていればよいでしょう。

できるだけ文字数を多くする

何文字以上が良いとか、何文字未満はダメだという公式発表はありませんが、文字数が多い方が良いというのが定説になっています。ちなみに、検索結果の1位から10位に表示されるページの文字数を調べたら2000文字以上だったというレポートがあります。

How Important is Content Length?

文字数が少ないページがダメというわけではありませんが、文字数が多い方が判断材料が多いわけですから、少ない文字数で上位表示させるには相当の工夫が必要になるでしょう。

文章・画像・見出し・箇条書きをバランスよく

同じ2000文字の記事でも文字だけを詰め込むのは読みづらいですね。見出し、文章、画像、箇条書きを適度に混ぜてバランスの良い構成にまとめましょう。読みやすくすることはSEOにも効果があります。

SEO的にマイナスになるページは「NOINDEX」に

サイトの性格上、どうしても画像ばかりでSEO的にマイナスになってしまうページを作らざるを得ないこともあります。そんなページはmetaタグで「NOINDEX」を設定して、インデックスから除外するとよいかもしれません。サイト全体への悪影響も軽減できます。

まったくアクセスのないページは消してみる

「質が低い」と認識されたページが増えるとサイト全体に悪影響が出ます。必ずしも「アクセスが少ない=質が低い」というわけではありませんが、「質が低いと認識される → 検索順位が下がる → アクセスがほとんどない」というロジックも考えられます。直近の1ヶ月でアクセスがほとんどないページは削除するか、削除したくなければ「NOINDEX」にしてインデックスから除外すると良いでしょう。

Googleのガイドラインに準拠する

紹介する順番が逆かもしれませんが、SEO対策の大前提はGoogleのガイドラインに従うことです。Googleによるウェブマスター向けのガイドラインはこちらです。こんなページを作ってくださいね、という概論のようなものです。参考にしてください。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)

WordPressのSEO対策の勘違い

SEO対策がうまくいっているか判断するときに、よくある勘違いをまとめておきます。1位になったからといって油断は禁物です。

検索順位が1位になればSEOは大成功

1位になっても油断禁物です。自分が使っているPCでは、よく見るサイト(たとえば自分のサイト)が上位表示される場合があります。シークレットモードなどで検索して「本当の順位」を知る必要があります。また、そもそも検索数が少ないキーワードで1位になってもアクセス増加は期待できません。

検索エンジンに上位表示されてもアクセスが増えない、その原因は「SEOの3つの誤解」

トップページが1位になれば大成功

トップページはサイト全体を構成する1ページに過ぎません。むしろ、トップページ以外の個々の1ページずつを大切にしてください。トップページ以外からのアクセスが9割を超えることも珍しくありません。1ページずつにしっかりSEO対策していくことでサイト全体で大きな効果となり、ドメインの評価アップにも貢献します。

また、そもそもの話、自分の名前など固有名詞で検索すれば自分のサイトが1位で表示されるのは当たり前ともいえます。油断は禁物です。

SEOが成功すれば成約が増える

SEOで成功してアクセスが増えることと、問い合わせや成約が増えることは別です。アクセスしてみたもののページの雰囲気が合わなければ問い合わせや申し込みにつながらないでしょう。そんなユーザーは「戻る」ボタンをクリックして帰ってしまいます。そのような1ページだけ見て帰ってしまったユーザーの割合を「直帰率」とよび、Googleアナリティクスなどでも確認できます。成約が増えない場合は、こうした数値のチェックも重要です。

狙うキーワードは1つか2つに厳選したい

幅広いユーザーにサイトを訪問してほしければ、狙うキーワードは広く考えた方がよいです。たとえば、ハチミツ専門店だからといって「ハチミツ」だけをターゲットのキーワードにするのではなく「ジャム以外」とか「パン 健康」「コーヒー 砂糖の代わり」など、周辺キーワードを広くとらえましょう。

「ロングテール」という言葉を頭に入れましょう。膨大な「死に筋商品」に少しずつお客様がいるイメージです。あまり訪問がない組み合わせのキーワードだったとしても、組み合わせが膨大であれば、トータルでは相当な数のアクセスになるというのがインターネットでの集客の考え方です。こちらが想定していなかったキーワードで訪問してくれる予想外の展開も少なくありません。

サイトのリニューアルでSEOに悪影響が出た

サイトのリニューアルなど、大幅な変更を行うと一時的に検索順位が下がる場合があります。必ずしも新サイトにSEO的な問題があるというわけではありません。内容に問題がなければ徐々に元の順位に戻ってくるはずです。「徐々に」が数週間なのか、数ヶ月なのか定かではないので、サイトリニューアル後の順位低下はモヤモヤするかもしれませんが、しばらく様子をみましょう。

ただし、ドメインを変更した場合は、旧ドメインから新ドメインに完全にリダイレクトしたとしても、元のサイトの評価が若干失われるというのが定説です。

まとめ

以上、私の主観で重要だと思う作業や都市伝説的な対策も含めてSEOのヒントを簡単に紹介しました。結局はユーザーに役立つコンテンツを作ることが最高のSEOだと言ってしまえば教科書的なまとめになってしまいますが、そう言っても抽象的すぎて対策にならないので、具体的な作業のヒントとして参考にしてください。

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