「18歳未満はこちら」に学ぶSEOにおけるリンクの重要性
WordPressでホームページを使って作っているとページにリンクを入れることもあります。そんなとき「こちらをクリック」のようなリンクを作っていませんか?それでも間違いではありませんが、SEO的にはもう少しおすすめな方法があります。特定の場面でよく見る「18歳未満はこちら」のリンクを例にリンクの重要性を説明します。
この記事の内容
「被リンクが多い」が上位表示のカギ
リンクはSEO的にリンク先が重要なページだと伝える役割を持ちます。結果として、リンクされる(被リンク)ページの評価を高めるのに役立ちます。

役立つページや面白いページが多くのサイトからリンクを集めることをイメージすれば理解できると思います。被リンクの多いページは評価に値するということです。

「被リンク」は検索順位を決める指標にも使われ、おおざっぱにいえば被リンクの多いページは検索結果で上位表示されやすくなります。
サイト内でも「被リンクが多い」を演出できる
リンクというと外部サイトにしてもらうイメージですが、同じサイト内でも「被リンク」の考え方は同じです。特に意識しなくてもサイト内ではさまざまなページにリンクが貼られています。グローバルメニューだけを考えてみてもわかるでしょう。

SEO対策として意識的にサイト内のおすすめページにリンクを集めたり、記事やページ間でリンクを貼り合うことで、検索エンジンに「このページは重要です」を伝えることができます。これはSEOの内部対策として機能します。

被リンク戦略を手軽に実施できる「関連記事」
さまざまなページに手作業でリンクを張るのは面倒ですが、そんなときに役立つのが関連記事プラグイン(例:WordPress Related Posts)です。サイト内のさまざまなページに自動でリンクを貼ってくれます。また、古い投稿も関連記事として表示される場合があります。「最近の投稿」では埋もれがちなページにもSEO対策を実施できるということです。

関連記事はサイトを閲覧するユーザーに役立つだけでなくSEO的にも非常に効果があります。必須パーツと言っても良いでしょう。
リンクの設置場所も重要
関連記事プラグインがSEOに役立つ理由はもう1つあります。それは、記事を読み終わった後の本文下にリンクを設置できる点です。これは都市伝説かもしれませんが、ページ内にあるリンクの重要度は場所によって若干異なります。たとえば、ヘッダー、フッター、サイドバーにあるリンクは、このページに関連するリンクというより、サイト全体で共通のリンクなので、このページとの関連性という意味では重要度が低くなります。

それに対して本文下のリンクは、まさにこのページの内容に関連するリンクなので、このページに関連した重要なページだと伝えることができます。つまりサイドバーに表示される「最近の投稿」よりも、記事の本文下に設置された関連記事のリンクの方が、リンク先ページの評価を高めるのに役立ちます。

ちなみに、リンク元のページの評価が高いほど、リンク先の評価を高めるのに貢献します。自作自演で作った「評価の低いサイト」から10本のリンクを張るよりも、誰もが知っている超有名サイトから1本のリンクをもらう方が効果は絶大だということです。
リンクのアンカーテキストも重要
リンクは場所だけでなくアンカーテキスト(リンクの文字)も重要です。アンカーテキストはリンク先のページがキーワードと関連していることを伝える効果を持ちます。ですから、Excel講座のページにリンクを張る場合、「詳しくはこちら」でリンクすると、リンク先は「詳しくはこちら」に関連するページだと認識されてしまうかもしれません。言うまでもなく「Excel講座」や「Excel講座の申し込み」というアンカーテキストでリンクを張る方が効果的です。
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アンカーテキストの重要性は「18歳未満とYahoo! JAPAN」が有名です。多くの大人向けコンテンツのサイトが「18歳未満」や「18歳未満はこちら」というアンカーテキストで「Yahoo!Japan」にリンクを貼っています。年齢の低いユーザーに閲覧制限をかけるリンクです。

そのため、「18歳未満はこちら」で検索するとYahoo!JapanやGoogleが上位表示されてしまいます。

言うまでもなくYahoo! JAPANやGoogleが未成年向けコンテンツで満載というわけではありません。いかにリンクのアンカーテキストが重要かという事例です。
さて、プラグインを使って関連記事を表示する場合、記事のタイトルがアンカーテキストになるのが一般的です。ですから、「記事のタイトルに検索キーワードを入れることが重要!」なのです。SEO的に重要な「ページのタイトル」(titleタグ)になるだけでなく、関連記事のアンカーテキストにも検索キーワードが入ることになるからです。
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まとめ
以上、SEOにおけるリンクの重要性を説明してきました。都市伝説半分ですが、今後のサイト制作の参考にしてください。
ここまでの内容から、狙ったページが上位表示されるための被リンク(リンクされる)戦略をまとめておきます。
- 多くのページからリンクされること
- 記事が終わる本文下からリンクされること
- 適切なアンカーテキストでリンクされること
- 記事のタイトルに検索キーワードを入れる
- 関連記事を本文内(本文下)に表示する
- 効果を上げたいページへのリンクを各ページの下に入れる
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